秘密の片思い 番外編③
愛は途中で墓前に供える花を一対買い、朝倉家の菩提寺である都内の有名墓地へ向かった。


時刻は4時を回っていた。


ここからだと30分もかからず、国立競技場へ行ける。


遅くとも5時30分にここを出れば間に合う。


愛は墓前の前に膝をおると手を合わせ、目を閉じ、たくさんのことを話しかけた。


今までお参りに来られなかった分、亡くなった赤ちゃんに語りかけ、話すことはたくさんあった。





「愛!」


しばらくして、誰かに呼ばれた声で愛は振り返った。


「愛!」


郁斗だった。


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