ずっと続く青空の下で





あたしの席の前が悠哉の席。


だけど、悠哉の姿はなかった。


何もない悠哉の席を見つめて、愛花先輩の言葉を振り返ってみる。


もし、悠哉があたしを好きだとしたら…愛花先輩はきっと悔しいに違いない。


だってこんなちっぽけなあたしが居る事で、愛花先輩の恋は悠哉に届いても受け止めてくれないんだ。


あたしじゃなくても、片想いの相手に好きな人が居るってとても悲しいんだろうな…


恋愛に全く興味ないあたしにも、何となくだけど気持ちが分かった。


「来週の体育祭で、各クラス男女1人ずつ代表者を決めてもらいたい」


先生がそう言って、プリントを皆に配り始めた。


そういえば…夏休みが始まる前に体育祭があったっけ。


大半の生徒達はあまり乗り気ではない。


その中にあたしも含まれていた。


各クラス対抗して競い、1位を取り合うだけのただの学校行事。


くじ抽選で他の学年のクラスとチームになり、合計5チームが組まれる。





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