恋綴り



「桐原先輩ー!!」


うげ、また来た…


「…緒方…」


「先輩、はいこれ、先輩のために作りました!」


赤のリボンでラッピングしてある箱を俺に差し出した


「な…なんだこれ…」

「クッキーですよっ!」


満面の笑みを浮かべ
俺が箱を開けるのを今か今かと待っているようだった


「ク、クッキー…!?」


箱を開けるとそこには


黒い物体



「お前…こんなの…クッキーじゃねー!!!!」


「そんなあ!これは、私の愛がいっぱい入ってるクッキーですよ!」



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