†箱庭†~ブロックルーム『1229』~
「俺たちの居場所を無くしたいのか?」
「ちょっ ちょっと待ってくださるかしら!?あの子を呼んだのはあなたですわよね?私に責任を押しつけるのはどうかとおもうわ。」
ダリアはソファーから立ち上がり、腕を組む。
ここは引き下がる訳にはいかない。
自分のミスとなると、案内人としての立場が危うくなるからだ。
『魅了』が効かないとなると、少女の意識ははっきりとしたまま帰ってしまう危険がある。
そうなると、後々この場所が荒れてしまったり、明るみに出てしまうかもしれなかった。
そうなってしまった時に、なにより怖い存在は―――
《世界の管理者》である。