俺様の運命の女神


「あのっ……」

「ん?」

「私達も……行きませんか?」

「は?」

「せっかく来たんだし……先輩、泳ぎたいですよね?」

「あっ……いや別に…」


俺に気なんて遣わなくていいのに…。


「行きましょ?私なら大丈夫ですから」

「けど……」


俺は不安になる。

さっきみたいにまた怖がるんじゃないかと…。

あんなに怖がって震えていたのに…。

俺の為にまた行こうと言ってる。

やっぱりコイツ……すげぇお人好しだ。

っつうか、良過ぎだろ?


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