俺様の運命の女神


その後の俺らは、彬と美冬のお陰もあって

予想以上に打ち解けていた。

彼女が普段1人でいるのは…。

祖母に介護が必要になり、

友達と遊ぶ事より介護を優先していたら、

いつの間にか友達はいなくなっていたと言う。

だから、なるべく辛い事も悲しい事も表情に出し辛くなったと。


そこに突如現れたバカ女、美冬は明るいのが取り柄だからな。

彼女は凄く嬉しかったんだと思う。

だから苦手なプールにだって付いて来たんだし。

まぁ、俺としてはそれが絶好の機会だったってワケだが。


彬と美冬が俺らの前でも平然とイチャつくもんだから、

ホント、マジで目のやり場に困る。

彼女は平気なのか?微笑ましく見てる気がする。

俺が同じような事をしたら……どう思うだろうか?

……はっ!?

俺、今……変な事考えなかったか?

ありえねぇ……この俺が……女に……。


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