俺様の運命の女神


試験勉強が功を奏して…

放課後の旧図書室は俺とアイツの秘密基地となった。


元々勉強が出来た彼女は、不安の生物を底上げし、

当然の如く成績は学年トップ。

まぁ、俺もトップなんだけど。


勉強の御礼だと称して、手作り菓子を持って来る事もしばしば。

そんなまったりとした日々を過ごし、

気が付けば、再び試験が迫っていた。


毎日のように勉強に明け暮れている俺らは、

意外にも試験当日が待ち遠しかった。


英文を訳している俺に…


「先輩、私絶対1番取りますからね?」


笑顔で宣言する彼女に胸が高鳴る。


「俺がこれだけ教えてんだ、1番じゃ無きゃ困る」

「はいっ!!頑張ります!!」


彼女の笑顔にますます鼓動が早まった。


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