俺様の運命の女神


「諒!!今から出掛けるから付き合いな」

「はぁ!?勝手に決めんなって」

「煩い!!つべこべ言わず、着いて来な」

「嫌に決まってんだろうが」

「諒の欲しいって言ってたスニーカー、買ってやるから」

「………」


結局、物に釣られて姉貴とショッピングモールへ。

姉貴は来週~再来週の大型連休(お盆休み)に彼氏と旅行に行くらしい。

その旅行用の服選びだそうで、俺は荷物持ち。

3時間以上振り回され、店から店へ梯子する姉貴。

挙句の果てには、彼氏の誕生日プレゼント用の下着選び。

クタクタになりながら漸くお目当てのスニーカーをゲット。


陽が沈みかけた頃、やっと家路に着いた。


自宅まであと数百メートルといった所にあるスーパーから、

白いワンピース姿のアイツが出て来て…


「あっ!!」




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