俺様の運命の女神


事の次第を彼女から詳しく聞いた。


告白してくる男は、良く行く書店の店員らしく、

最近毎日のように家の近所で待ち伏せしているという。

俺が昨日見たのもそれだったらしい。


「断っても断っても告白してくるんです」


彼女は深い溜息をついて…俺を見る。



ヤバい……告白って。

こんな事もあるんだったな。

コイツが俺以外の男を好きにならないか…。

そればかり気にしていたが、

男の方から寄って来る事もあるんだった。

完全に盲点だったな。


俺は彼女の言葉で一瞬にして危機感を覚えた。


「暫くは美冬と帰れ…な?アイツには俺から話してやるから。アイツんちの車で送り迎えをして貰え」

「えっ……でも………」


彼女は躊躇っているが、

今はそんなことはどうでもいい。

今はあの男との距離を保つ方が大事だ。



< 170 / 297 >

この作品をシェア

pagetop