俺様の運命の女神


俺から視線を逸した彼女に…


「で、本当のところは何なんだ?」

「え?……ど、どういう意味ですか?」

「お前、おかしいぞ?何か悩んでんじゃねぇの?」

「………」


彼女と視線が絡んだかと思えば、

またすぐさま視線を逸らし…

俯いて口を噤んでしまった。


「俺には言えないのか?」

「………」

「やっぱ、頼りにはなんねぇよな?」


俺は手で髪をクシャクシャすると…


「じ、実は…」


彼女が小さな声で話し始めた。


「ん」

「先日から毎日のように告白されて…」

「ッ!!……告白?!す、好きなのか?そいつの事」

「私…“好き”とか良く分からないんです」


彼女は困惑の表情を浮かべている。

告白!?…あの男が!?

アイツ…コイツに告白したのか!?

それも……毎日!!!??


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