身代わり王女に花嫁教育、始めます!
リーンの脚の間は熱く潤っていた。

だが、カリムの行為に怯えたのか、固く太ももをすり合わせて閉じたままだ。彼はそこに力を込めて押し込む。


「ぁ……ゃん」


彼女はカリムの行動に驚いたのだろう。小さな唇から可愛らしい声が漏れ、一段と彼の欲情を煽った。


「じっとしていれば純潔は奪わない。だが……動けば傷つけることになるかもしれぬ。わかったな?」


その声は恐ろしいほど情欲に塗れていた。


(驚きだ……私の中にまだこんな欲望が眠っていたとは)


リーンは小刻みに震えながらうなずいている。

カリムはそれを見届けると、抽送めいた動きを繰り返す。最初はゆっくりと、しだいに、そのスピードを速めていく。

リーンにはいかなる痛みも与えてはいないはずだ。ただ、岸に手をつかせ、清き泉にひざまで浸かりながら、羞恥の姿を月光に晒しているくらいか。

無論、汚れなき処女の身には、耐え難いほど恥ずかしい姿には違いあるまい。

しかし、リーンの口から零れる吐息に、カリムはそれが羞恥だけでないことを知った。


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