私の彼氏は特殊捜査官
そんなある日、

私はついに行動を起こした。

夜、いつもと同じ時間に、

食事を持ってきた奏。


私は意を決して頼みごとをした。


「私の携帯から、

私が無事な事を連絡したいんだけど」


「言うと思ったよ。

ほらこれ・・・」


奏は、自分のポケットから、

私の携帯を取って差し出した。



「…奏、」


「この場所を知られるのはまずいから、

琴美ちゃんの携帯、少しいじったよ。

アゲラレル時間は5分。」



そう言った微笑んだ奏。


「いじったって?」

「逆探知出来ないように、ちょっとね」


「奏がしたの?」

「うん」
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