†蝶鬼鈴†
お祭りからの帰り道。
私達は、そろって夜道を帰っていた。
「いや~あれは凄かったなぁ?静乃ちゃん!」
『永倉さんが、一番凄かったですよ。』
おっ、そうか。と永倉さんは、照れくさそうに笑った。
ちょうど、橋を渡っているとき。
向こうから、3人ほどこちらに歩いてきた。
京の夜道は危険と、いつも隣合わせという、こともあり。
皆に、緊張がはしる。
……………………。
しかし、私にはなんだか、懐かしい気持ちになっていた。
自分でも、よく分からない。
すると、急に静かになり、周りからは殺気が少し感じられた。
ついに
橋の中心にきた。
相手の顔はよく分からない。
雲に月が隠され。
辺りは、暗闇になっていたからだ。