†蝶鬼鈴†


「なあ…。君はいったい何を抱えているの?」


僕は思いきって聞いてみた。

それに対し、彼女は一瞬悲しそうな顔をしていた。



『実は…』


っと言いかけた時!



「あっ!!そーじぃ~!」

まるで、静乃ちゃんの言葉を遮るように声が聞こえる。



見なくても分かる…


紗枝ちゃんだ。


しかし、その声に異常に反応する彼女を見逃さなかった。


「なぁーにしてんの?」

っとニコニコしながら、こちらに来る。



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