†蝶鬼鈴†

予想通り、彼女は嬉しそうな顔からみるみるうちに。

険しい顔へと変わった。



本当っ。
分かりやすい女。

「何。同情でもして欲しかった?言っとくけど、僕はそんなあまくない。」

紗枝ちゃんの行動に、何故か腹立たち。

そう冷たく言った。


「じゃ。」
僕は軽く睨みながら、ゆっくその場を後にした。


後ろの様子だと、彼女はピクリとも動かない。


どうやら、想定外だったらしい。



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