†蝶鬼鈴†


頭が痛いっ


急にいろいろ話されて頭の中がクラクラしてきた。


立つのが辛くなった私は、うずくまった。




「俺が手を出さなくても、お前はもうじき記憶を取り戻すだろう。」



そう言って、私の頭に手をのせてきた。

どうしてか、前までははらえたはずの手は、


私ははらう事が出来なかった。



「話は終わったか?」


「ああ。しばらく一人にしてやろう。」



そんな話声が聞こえたかと思うと、どこかに行ってしまった。



私は、布団うずくまり、しばらくすると意識が途絶えた。






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