星の王子にお願いを☆
しばらく、ただ空を眺めていた。


その瞬間。


夜空を斬るように、光が走った。

思わず叫ぶ。

「わっ!流れ星!?」


一人できゃあきゃあ騒ぐ私を他の誰かが見たら、きっと不審に思うだろう。



それでも流れ星を見るのは生まれて初めてだから、声を上げずにはいられなかった。


もう一度見たいという衝動が抑えきれず、思わず身を乗り出す。



…………が。


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