星の王子にお願いを☆

夢と現

『春』

『お父さん!?お母さんも!?』




いつぶりだろう。



私の目の前には、両親が立っていた。


いきなりだったけど、嬉しくて2人の手を強く握った。

『どうしたの、急に!驚いたよ!』


『あのね、春』


騒ぐ私を、まるで子どもをたしなめるみたいに、お母さんは制した。


『私たちは、あなたに最後の頼みをしに来たのよ』




――最後の頼み?


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