太陽の竜と闇の青年
「はいはいはいはいーーーーーー!!」


ゴツッという重い音がして、リクの拳が故の頭の上へと落ちた。


「うるさいってんだ」


故は頭を押さえてうずくまった。


「壱殿ぉぉぉ。俺様に考えがあるんだ」


壱は首を小さく傾げた。


「考え?」


「あぁ!俺様って天才だろ?だからよ、俺様が、小部屋まで人魂で行って、小部屋を開けてよ、人型になって、弟君に挨拶して、ルウ殿を迎えるってのはどぉだ?」


………………。


「あの、それって……。あんまりいい案とは言えないんじゃないのかな?だって、結局は小部屋まで私たちも行かないといけないわけだし……」


私が故に遠慮がちに言うと、故が今更気づいたかのようにポンッと手を叩いた。


「あぁ。確かに!!」


そういうと、人魂になり消えた。


「……恥ずかしかったんでしょうね」


誰から言うこともなく、サクラの言葉にうなずいた。
< 195 / 824 >

この作品をシェア

pagetop