太陽の竜と闇の青年
すると故がでてきた。


足を組んで座ったまま。


「砂漠っつってもそこまで暑くねぇよ。逆に朝と夜なんかは肌寒いぐらいだ。まぁ、昼は多少暑いけどな」


へぇー……。


さっすが和国の神様、いろいろ知ってるなぁ……。


私が感心していると白虎が森の奥を指さした。


「この森を抜ければすぐ砂漠にでます。砂漠と言っても集落は勿論あります。俺たちが目指すのはその集落です」


集落……。


集落って言い方、結構かっこいい……。


故が何か思い出したようにパンッと手を打った。


「そーいえば!集落にいる砂漠の民は皆ターバンをしていて、皆ズボンをはいているんだ。勿論女性も。それから、服で身を包んでいるんだ。火傷をしないようにって。あ、火傷っていうのは砂漠が暑いっていうものあるんだけど、砂漠の民はずーっと砂漠にすんでいるわけだから焼けるんだ。肌がね。だから上を包むんだ。んで、何か気づかないか?」


私とフウは顔を見合わせた。


気づくこと?


…………。


「あ……」


もしかして、もしかするとのもしかして……。


「私の服ににてるのかな!?」


故は楽しそうに笑った。


「ルウ殿、ドンピシャだ!!そう。ルウ殿の服装に少し似ているんだ」


皆の視線が私へとくる。


なんか、照れくさいなぁ……。


私と似ている服装かぁ……。


ちょっと興味が沸いてきたかも♪

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