太陽の竜と闇の青年
「あっつぅぅぅぅぅぅい!!!!!!!!!!」


和国から船で約五日。


それだけの日数をかけてじゃないと、夏島とも呼ばれる大国へはつけない。


大国は離れ島にできた国で、民人たちはおかしな服装をしている。


インディア族って名前だっけな……。


「あっ!ルーウ!早くおいでよー!」


遠くからフウが手をブンブン振っている。


その隣にはテルが優しく笑ってたっていた。


「船旅でこっちは疲れてるんだから、ちょっとぐらいゆっくり歩いてもいいじゃんか」


ハヤトから降りながら文句をいうと、フウにギロッと睨まれた。


肩を小さく竦めると、フウは首を傾げた。


「僕だってこんな急ぎたくないよー。ただマランがさ、急ぎの用事だっつって、僕とルウを呼んだんだ。集合場所はここであってるんだけど、張本人がまだきてないんだよねぇー」


「マランが?」


「うん。マランが僕に急ぎの手紙を渡してきたんだよー。僕はいわれた通りルウを手紙で呼んだんだー」


「いや、あの、それは分かったんだけど、マラン、風国からまたどっか行ったの?」


「んぁ?あぁ、いってなかったっけ?マラン、あの後風国を飛び出してどっか旅しに行ったんだー」


「へぇ!マランが……」


私が少しだけ疑問に思っていると、のほほんとした声がした。


「よぉ~。お前等!久しぶりだなぁ」


ジャングルの中からアロハシャツのようなものを着た、まるで楽園を楽しんでいるかのようにみえるマランがでてきた。


その姿を見た瞬間、フウと私は何故か殴ってしまった。


「ぐほぅ!」


マランの悲痛な叫び声が耳に残る。
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