密恋
密会
「『んっ…。光雄さん…愛してる』って寝言言ってたけど、夢の中で俺達何してた?」


目を覚ますと左手で頭を支えて右足を私の足に絡ませた光雄さんが私を覗いていた


「……忘れた」


そう言って顔を反対に向ける


だって、はっきり夢を覚えているし。それに、恥ずかしい


光雄さんは反対に向けた私の顔を自分の方に向け唇同士があたるかあたらないかぐらいで話す


「嘘つき。顔を真っ赤にさせて言うセリフじゃねぇよ。言えよ。じゃなきゃキスしないよ」


うーん。言いたくない!…けど、キスはしたいよ……

「笑わない?」
「笑わない」


「怒らない?」
「怒らない」


「バカにしない?」
「バカにしないから早く言えよ、咲希」




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