粉雪
アケナイヨルハナイ。
誰だ、そんな詞を造ったのは。
なんて、へそ曲がりな考えと一緒に
ベッドから起き上がる。
今日のスケジュールを把握してから
いつもより少しだけ
甘めにしたコーヒーを飲む。
ナチュラルメイクと一緒に
笑顔を張り付けて
いつも通り会社に向かう電車に乗った。
いつも通り。大丈夫。
電車の窓ガラスを雲一つない
快晴の青空が走っていく。
今朝の青が嫌みっぽく
見えてしまうのはあたしくらいだろう。