冷淡な旦那様
「こんにちわ。」


私は雛子さんの事で、
すっかり忘れていた事を
声で思い出した。


「すみません。
お母様・お母さん。」


「良いのよ。
突然行くと言い出したし、
鍵も持っているからね?」


「ええ。」


お母様は私達の新しい
マンションの鍵を持っているので、
しょちゅうやって来てくれる。


「大きくなったわね。」


「うん。」


母の優しい言葉に、
私はニコッと頷いた。


健さんと結ばれたあの日に、
子供が出来たみたいで、
双方の両親は大喜び。
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