二度も三度も…
「ただいま杏奈」


玄関越しにイヤホンから聞こえる大好きな彼


ガチャと扉を開ければ渡されるお土産


「ありがとう、聖疲れた?ご飯は?」

「いや、大丈夫たべたよ。早く風呂に入りたい」


爽やかな優しい笑顔が近くにくれば

「んっ・・」


懐かしいキスが私を包んだ


「さっお風呂いくかな」


ああ・・

貴方って人は・・


私は固まり動けなかった


脱衣所の扉をしめる聖

私は

「また花の香り・・」

悔しくて、悔しくて
しゃがみこんだ


苦しい・・
大好きな分

悲しみが大きい

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