二度も三度も…
誰なの?!
聖は私の彼だよ?

ワザとのこすの?


「やめてよ・・触らないで!」


虚しく響く私の声

ねぇ聖


貴方はなんて残酷なのよ・・





苦しくて私は聖が出てくる前にべっとに潜り
目をつぶった


「杏奈?」


ギィと軋むベッド

私の顔にかかる髪を払いキスする

「愛してる・・おやすみ」


愛してる?

ならなんで私の知らない貴方がいるの?


隣で規則正しい寝息が聞こえる

私はベッドから出て
貴方のそばをはなれた




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