誘惑のクラン(血族)

永遠

璃子は狂人にならずにヴァンパイアになったのに、優真の手助けがいるのだろうかと悩んだ結果を正直に話そうと思った。


「どうしたのかな?」


優真は小首を傾げて璃子を見ている。


「……優真さんの血は必要なくなったんですよね?」


「璃子ちゃん?」


切れ長の目が大きく見開かられる。


「お母さんの娘だったから……同情で……こうなった今、優真さんの血はいらないです」


言うのは辛かった。



< 342 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop