ヤンキーボーイに恋した少女





お姉ちゃんも出かけちゃったから1人か…


あたしの身近な家族といったらお姉ちゃんの、
沙羅〈サラ〉だけだった。


父親は、アメリカで大手企業の
副社長。


母親は、姉の反抗期に耐えきれず家出。


3年前に出てったきり帰って
きてない。


父親も年に1回帰ってくるかこないかってぐらい
仕事を優先してた。


家族なんか、どうでもいいって思ってる
最低な父親。


親がいないような生活を毎日続けてる。


「あーあ… そーだ!裕太にメールしないと!」


裕太に言われたことを思い出して
メールをうち始めた。
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