Your Voice -同じ青空の下で-


「おっ!!やっと来た~」


そう言って、私を出迎えてくれたのは遥くん。


ハァー、今日も可愛いな。羨ましい限りだよ。


その後ろから廉と陽も見える。


「ところで、私は何のためにここに連れてこられたの?」


「とりあえず、中入れ」


チッ、こいつ私の質問を軽く無視しやがった。


私は生徒会室の右端にあったソファーに座った。


「で、私に何の用?」


「実はさ~、生徒会の書記が一人足りなくて、お前、やってくんねぇ?って話」


「それと、楓香、Coll Juvenileの元ボーカルでしょ?俺等のバンドのボーカルが辞めちゃってさ~。次のライブだけでもいいから、歌ってくんねぇ?」


…は?私が歌う?


生徒会の書記をやるのはともかく、私がボーカル?

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