Your Voice -同じ青空の下で-
この状況、どーすればいいの?
頭がゴチャゴチャになってきて私は、
「なんで?」
とっさに出てきた一言が、とてつもなく冷たかった。
その場の雰囲気が一瞬にして静かになった。
「なんでって…」
遥くんが困ったように言った。
「チャイム鳴るから、行くね」
私は、自分のスクバを持って生徒会室を出た。
教室に向かう途中、私は考えていた。
なんで、あんな冷たい言い方をしてしまったのかと…。
でも、ホントは答えなんか分かってた。きっと、歌を歌うことから逃げただけなんだ───。