未来からのおくりもの(仮)



「帰りたい」


「は?」


「家に帰りたい!!」



もうやだ。

こんな奴とわけわかんないやりとりはうんざり!!


足に掛かっていた掛け布団を勢いよく捲ってベッドから立ち上がったあたしは、由良の前に立って手を出す。



「返してよ、あたしの手帳」


「ダメだ」


「はぁ!? なんで!?」


「あれ偽装だろ」


「偽装!?」



え? は? 何? どうして?

あたしが生徒手帳を偽装…?

何の為に…??



由良があたしを疑うような目で見据えている。


その前に立つあたしはだだポカンとして由良を見つめた。



「な…に…言ってるの…?」


「こっちが聞きてぇわ。 お前こそどこの誰で何の為にこれを作ってここにいる?」



そう言って手帳をポケットから出し、あたしの顔の前でヒラヒラと揺らす。


そんな事言われても…


あたしの名前は 仁科 千聖で、この春からこの学校の2年生になったばかり。
クラスは1年時と変わらずにG組だし手帳を偽装なんてしてない。

そんな事する理由もない。


なのにどうしてこの人にここまで疑われなきゃならないの?


何一つ嘘なんて言っていないのに!!




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