未来からのおくりもの(仮)
「何も言わないなら仕方ねえ」
「わっ!?」
突然腕を掴まれ、バランスが崩れて前のめりになった体で足がガクンとなった。
それでも由良は振り返る事なく前に進み、保健室の扉に向かって歩いていく。
力強く握られた腕からジン、と痛みが伝わって顔を歪めるも由良は構わずあたしを引っ張った。
「どこ行く気!?」
由良が扉に手をかけて勢いよく左にスライドさせる。
パーン、と大きな音と共に振り返った顔はとてつもなく冷たい顔で。
「警察」
そう言ってあたしを廊下に放り出した。
「んな…! け、警察っ!? 」
ちょっと待ってよ!!
警察って、頭おかしいんじゃないの!?コイツ!!!
「お前が何も言わないなら、な」
「そんな…!
別に何も言うことなんてない!! あたし何も隠してないし嘘も言ってないっ!!」
「だったらお前は何モンなんだよ? 俺が入学した時からお前なんか見たこともねーし、第一G組なんてクラス存在してないんだよ。だったらお前は何? どうしてその制服を着てる?」
「だから!
あたしは…」
もう一度ちゃんと自分について話そうとして、ふと由良の後ろに目を遣った廊下に感じた妙な違和感。
……?
今度は自分の後ろを振り返る。
「あれ…?」
なんだろう?
何かオカシイ。