~その手は危険~  【密フェチ】

「……参ったな」


「?」


「そんな風に言われるとやりにくいなぁ」


「え?」


マスターが何か呟いたけど聞き取れず、私は気になりながらもキャラメルマキアートに口を付けた。


「……なつめちゃん」


「えっ?」


カップを置いたと同時に。


頬にそっと手を添えられ、指先の温もりが伝わって来た。


そしてそのまま――。


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