正しい殺人事件
「おい、謝罪を要求するぞ」
仁王立ちの少女は、不満げに言う。
「まぁ、この騒動の発端はそこだと思うよ。あとは、勘違いが重なり合ったんじゃないかな」
ねぇ、と少年に笑いかける。
「早く、説明するならしてよ、というか私帰ってもいい?」
女先輩が、けだるそうな目つきで噛み付く。
「先輩には、奈々ちゃんに謝ってもらいたいんですけどね。それと、お礼を。なので、もうしばらくお付き合いください。あと5分くらいですから」
「なんなのよ、あんた。第一、私は被害者でしょ」
「一番の被害者は奈々ちゃんです。何もしていない奈々ちゃんに、あなたは、毒を吐いた」
少女二人が顔を見合わせ、呆れているのが見える。
いつものことだ、と。