正しい殺人事件
「あなたには、たいしたことのない言葉でも。奈々ちゃんには、きつい一言なんです。意識を手放しそうになるくらい動揺できる痛みだったんです」

「何、言ってんのあんた?」

「まあ、先輩。もうしばらく、こいつの話を聞いてやってください。そんな変なことにはなりませんから」
多分…と、仁王立ちなのに自信なさげに付け足す。

「早く済ませてね」
しょうがないとばかりに女先輩は、鼻息を吐く。

「じゃ、時系列にそって僕の想像を説明するよ」

大きく一度息を吸う。
大丈夫、まだ、先程打った頭部は鈍い痛みをたもっている。

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