桜姫
そして、着いたはいいが、
埃だらけのこの部屋の床に座る気にもならず、ただ、突っ立ってボーッとしてると、
ドドドドっと地響きがしてて、
地震?とか思いながらもその場を離れなかった。
そして、スパーんといい音を立てながら
勢い良く開いた襖に振り向くと……
鬼の形相の沖田。
「何で先にいったんですかぁ!」
少し怒ってる様だった。
『す、すまん……』
何故自分が謝らなければいけないのか、
少し不愉快だったが、沖田の顔を見ていれば、相当の事と思い、謝っておいた。
←沖田の自己中なんですがね。