桜姫
その後、15分程立ったまま説教された。
「サッサと掃除しちゃいましょう。」
『………』
お前が怒って居たから、掃除中断したんだがな。
と、思ったのは桜羅の胸の内だけの事にしておこう。
そして、まず箒で部屋の埃を集めて縁側の方に持って行って捨てる。
それを何往復かして、綺麗になると、雑巾に手を伸ばした。
沖田の汲んで来た水で湿らせながら、ダーっと走りながら床を拭く。
そして、それも何往復かしたら、ピカピカになった。
少し上機嫌になった桜羅は、壁なども拭いて、そこらじゅうが綺麗になっていた。
てか、沖田居なくなってるし。
仕方なく箒と雑巾、水を汲んで来たやつをもとにあった位置に戻してまた部屋にもどって、刀を磨いていた。