桜姫
芹沢は笑ながら私を見る。
……酒豪だな。
『何か』
私は冷めた目で見ると、芹沢は笑った。
「……お梅にあわせたいのぅ」
芹沢はボソッと呟くと、自室に戻って行った。
「桜羅、大丈夫ですか?」
沖田がヒョコッと私の顔を覗き込む。
『……嫌な感じはしなかった』
桜羅は、芹沢の去った襖をみながら呟いた。
「芹沢さんには参ったなぁ~…」
永倉が後ろ髪をガシガシとかく。
「あぁ、全くだ…問題をこれ以上起こさないで欲しい……」
原田が溜息吐きながら文句を垂らす。