桜姫
『問題……?』
桜羅は、不思議そうな顔をしながら原田を見る。
「……はぁぁぁあ…」
「あの人は、金を資金と言って巻き上げているようなモンだ。」
藤堂がブスッとしながら呟く。
そう言う事か。
…あいつのせいで壬生浪士組って評判悪いんじゃ……?
「……桜羅」
斎藤に話しかけられ、すっと視線を斎藤に向ける。
「芹沢さんは酒癖も悪ければ女癖も悪い。
女と知られたからにはあまり関わるなよ」
斎藤は無表情だが、心配してくれてるのだと、受け取る。
『あぁ……私にそんな色気は無いがな。』