檸檬の変革
ラフな格好に着替えて下のロビーでマリアを探した。

もう多少の事では驚かなくなった。
マリアはTシャツにショートパンツ。
煙草を吸ってボンヤリしていた。



マリアは僕を見つけると煙草を消しながら立ち上がり片手を上げた。


ホテルを出るとムッと湿気が身体にまとわりついた。
マリアは慣れているみたいでスタスタ歩いた。

僕はマリアの後を見失わない様に歩いた。
なんて足が速い人だよ。


明らかに地元民しか来ない様な、旅行者には不便な佇まいの店に入った。


マリアは安っぽいテーブルと椅子に座ると、向に座る様に僕を促した。


マリアはメニューを見ないでウェイトレスに声をかけた。
ウェイトレスは一瞬ムッとしたが、マリアの笑顔を見た途端に笑顔になった。


マリアの笑顔は世界に通じる特技かもしれない。
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