檸檬の変革
遠くで電話の呼び鈴の音がする。
僕はどうやら泣き疲れて寝てしまったらしい。

気怠さを抱えたまま受話器を取った。

『夕飯食べに行かない?』

マリアの声だ。

そう言えばインドネシアに来てから何も食べて無かった。
『うん。分かった。』

『それじゃ。30分後に下のロビーでね。』


僕はシャワーを浴びにバスルームに行った。


シャワーを浴びて鏡を見た。
胸の傷を暫く見て呟いた。


『運命か…………。』



鏡は直ぐにシャワーの熱気で曇った。



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