檸檬の変革

村の若者数人が夢魔の所にやって来て何やら話している。
それから若者数人は浜辺に焚き火を炊き、食べ物を置くと森の中に消えていった。


『コッチに来て。食事を用意してくれたから、頂きましょう。』
夢魔が僕達を呼んだ。


僕達は焚き火を囲んで食事をした。


食べ終わり、一息ついた所で夢魔が僕に話しかけた。
『私のブログを読んでくれてたの？』

『うん。移植前の僕の自由がネットの中だけで、ある日夢魔のブログを見つけたんだ。生活感が無くて、自然の画像も綺麗だったし、凄く惹かれた。』


『夢魔。Incubusって言うハンドルネームとブログのギャップも凄く惹かれた理由の１つだった。』


夢魔はクスリと笑った。
『あのハンドルネームは無いわよね。誰だか忘れちゃったけれど、そう言われたから、そのまま使っただけなの。』


『私を１人の性別を超えた人間として観て欲しかったのもあるわ。』