【短編】ヒミツの図書室













「もう図書室には来ない。神崎にも逢わない。でも一言だけ、お前に言わせてくれ」






何――?

そいつが口にした言葉は、わたしが想像しなかったもの。
そして、

わたしの心の中にも、芽生えたもの。





そんな、言葉。













「俺は神崎が好きだよ」



わたしが聞きたいと思った、そんな言葉。












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