c-wolf
「声を、出したいのか?」

うなずいたヤクサにゼルトが笑った。

「じゃぁ、治してやるよ」

驚きで目を見張ったヤクサの頭をゼルトが優しく撫でた。

そして、優しい声色でヤクサに聞いた。

「お前は、声が出せるようになったら、何をしたい?」

ヤクサはすぐに手を使って答えた。

「私の声が出せるようになったら亮さんに自分の声で亮さんにお礼が言える。ありがとうって、私を助けてくれてありがとうっていえるんだ」
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