家族ノ絆ヲモウ一度
入り口ボードも会場同様に番号で区切られていた。

「よいしょっと。」
「いい感じに目立ってる(笑)」

ポスターを無事に貼り、お店に戻ろうとした時のことだった。

「春河さん?」

振り向くと、そこには着物姿の近衛百合歌がいた・・・


「近衛さん!あの・・・あけましておめでとうございます。」
「おめでとうございます(笑)」
「ケーキありがとうございました!」
「いえいえ(笑)お店出されるんですね。」
「はい。レインボーファームをよろしくお願いします。」
「うちもお店出すのでよろしくお願いします。」

そういうと、百合歌からお店のチラシをもらう。

「39番のLファクトリーにいますので、遊びに来てくださいね。」
「はい!よろしくお願いします。」

そういうと、百合歌は会場のほうに戻っていった。

「Lファクトリーは、毎年すごい人だからな・・・。俺達もがんばろう。」
「そんなにすごいんですか?」
「うん。うちと争ってる、いつも。開場したらすぐに椿ちゃんにもわかるよ(笑)」
「そうなんですか・・・」
「じゃ、戻ろう。礼拝堂にも行かないといけないし。」
「うん♪」

椿と蓮流がお店に戻るころには、お店のディスプレイも出来上がっていた。

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