家族ノ絆ヲモウ一度

焼き菓子

(1・2 AM9:27)

「「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」



「終わった~!!」
「完売だべ(笑)」

昨日の昼に作った和菓子はすべて完売した。空っぽのショーウィンドウと空っぽの木箱。
何も残っていないということを椿は実感していた。

「一番早く終わったね(笑)」

蓮流はそういいながら、持参した水を飲む。
横で、緑涼が疲れた表情でいすに座り込み、禮漸は会場の外に一服しに行った。

その頃、火燐と風燕は駐車場に行き、休憩時間に集めたほかのお店の商品を運んでいた。
車の中に詰め込むと、今度は冷蔵庫に商品を入れなおす。


「やっと終わったぜ・・・。」
「疲れたべ・・・。」

彼らはそういいながら車を出ると、再び会場へと戻っていった。

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