家族ノ絆ヲモウ一度

「蓮流を担いで・・・お疲れっす。」
「あんなに・・・走ったの久しぶりだ・・・。」
「明日筋肉痛ですよ、きっと(笑)」
「そうだな・・・(泣)」


コンコン・・・

禮漸の耳にガラスの音が入ってきた。窓の外を見ると、さっきの子ども達が立っていた・・・。


「なしたの?」


窓を開け、子どもたちの高さまで目線を落とし、話を聞く禮漸。


「お菓子、ありがとう!」
「おいしかった!これあげる!」


そういうと、子ども達は禮漸に紙袋を渡す。中には木の実やみかんなどと・・・包み。


「これ、何かな?」
「それ、お守り。」
「僕達のおうちで作ってるお守りなの。」
「ほ~お守りか。ありがとう。今度は必ずお饅頭用意しておくからね。」


そういって、禮漸は子ども達の頭を優しくなでた。

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