Cotton Candy【ベリカ限定】
「はい、終了。後ろから順番に集めろ〜」


チャイムが鳴ったのと同時に、担任のおじさん教師が言った。


見た感じ、辛(カロ)うじて赤点じゃないと思う。


微妙な手応えを感じながら、あたしは帰り支度を始めた。


「ねぇ、姫華♪」


「何?」


笑顔で近付いて来た加世の声に小首を傾げると、彼女は近くにいた美奈子にも手招きした。


「何、何〜?遊びに行く?」


加世に呼ばれた美奈子は、ウキウキした表情で近付いて来た。


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