Cotton Candy【ベリカ限定】
「ここなら校庭からも見えねぇし、サボっててもバレねぇから♪」


雅は笑顔で言いながら、床に腰を下ろした。


あたし達のいる位置の裏側に、ちょうど屋上のドアがあって…


目の前に広がるフェンスの下には、住宅街が広がっている。


座ってしまえば、下からあたし達の姿は見えない。


この屋上には何度も足を運んでいたけど、ドアの裏側に廻ったのは初めてで…


あたしは、しばらくフェンス越しの住宅街を見下ろしていた。


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