Cotton Candy【ベリカ限定】
「嘘じゃないよ。あんな奴、こっちから願い下げだっつーの!どうせ振るつもりだったし、手間が省けてラッキーだよ!」


あたしが笑うと、雅はあたしを見つめた。


「あんな奴でも、姫華は好きだったんだろ?」


「は!?何言って……」


そこまで言って、言葉に詰まった。


真剣な表情の雅が、悲しそうな瞳であたしを真っ直ぐ見つめていたから…。


「あんなバカ男、別れて正解。今度はもっとイイ男を好きになれよ」


彼は言いながら、あたしの頭を優しく撫でた。


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